260519-うんざり日記

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老化と15年前のくも膜下出血とその手術による後遺症、高次脳機能障害だろうか。感情抑制と言語の出にくさが祖母の辛いところ。そのストレスから時々癇癪を起すんだけど、最近特に酷くなってきた。介護申請して認定通知を待っている今日この頃。

夕食を終え二階の自室に戻っていた私にも聞こえる声量で、祖母が癇癪を起し始めた。何やら父母も感情が昂ってきた様子だったので一階へ降りた。93歳の女性が台所で寝っ転がって駄々をこねている。話を聞こうにも先述のとおり自分の思うようにすらすらとは喋れない祖母。そのもどかしさもまた自分一人で受け止めきれない93歳児は暴れる。自分の中で高まる不安や興奮を言語表出できず文字通り意味不明なことを喚くばかり。昂った感情を言葉にできず、娘(私の母)をやけくそグーパンチ。食も細くなりか弱くなった老女のパンチとはいえグーは痛い。私は祖母の両腕を掴み、床に押し付けた。

ところで我が家はサザエさん方式の婿入り家庭である。つまりこの祖母は実の娘(私の母)とその夫である婿、その子供である孫の私と暮らしている。兄は単身で県外にいるし、祖父は死別している。昔は6人家族だった。祖母は私の母の姉、実の娘の一方を病気で亡くしている。腹を痛めて生んだわが子の葬式だの法事だのに駆り出される辛さは想像できない。私は未婚の女だ。子も居ない。その辛さは分かってやれない。また彼女は兄弟が多い時代の人間であったが、ここ数年で次々と死んだ。90近くなればそういうこともある。どうしようもない寂しさ、自分に迫る死への恐怖。93歳のしんどさを34歳の私にはわかってやるのはなかなか難しい。

私が話を最後まで聞こうとするも、言葉に現せない祖母は己にしびれを切らしてしまうのか説明をやめ、母と父を躾の成ってないクソガキのようにねめつけてグーで殴る。腕を掴まれ床に押さえつけられ「いくらでも癇癪に付き合ってあげる」と言われたら。この人はどうなるのか。どうやら夫を亡くした自分を、娘と婿が馬鹿にして邪魔者扱いしてくると私に吹聴したいらしい。しどろもどろに話すとそういう内容だった。実際もちろんそんな素振りは無い。ただ父は口下手な人間なので愛想は無い。姑をご機嫌にさせるような楽しい会話をするようなタイプの人間じゃないってだけで普通の爺に片足突っ込んだおじさんだ。お年を召した彼女は被害妄想も激しくなってきているんだなぁ。

そしてこの夫婦(私の両親)、今60代半ばなんだが当時でもほとんど少なくなっていた見合い婚だ。つまり祖母は祖父に黙って従っただけかもしれんが、母からすれば親の決めた結婚。にも拘わらず癇癪を起した祖母は度々「どうしてあんな奴と結婚したんだ」と母を詰るんだ。要は祖母は何事においても耐え忍ぶしかなかった人生のフラストレーションを今になって家族の私達にぶつけ、甘える赤ちゃん返りしてるわけだ。絶賛人生の総決算期なの。でもそれにわたし達家族はどう応対していくか。93歳でも一日中テレビを見て過ごすしかやることがなければそりゃ気が滅入る。デイサービスとか頼むから行ってくれと思ってしまう家族を責めますか。

それで、私は押さえつけたばばちゃんの上から「おばあちゃんは甘えてるだけでしょう?娘に甘え婿に甘え、孫の私も今まで根気よく話を最後まで聞いてたつもりだけど、結構都合よくとぼけた振りするよね?『私はボケとらんのに馬鹿にして!』て言うけど、お母さんをグーで叩いた事実は認めないんだ?高齢者って都合よく生きてるよね?うらやましいな~。おじいちゃんが死んでから、わがまま放題じゃん」てまくし立ててしまった。一旦ここで終わらせて。精神科保護室入院中の自分と、癇癪起すばばちゃんが重なった話はまた今度。

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